東雲の朝

なんか、いろいろ

恋は

タイミングとハプニングと、あと一つ何かのingが大事、だって何かで目にしたのだけど、その一つがどうしても思い出せない。

変化のキッカケと、時期以外に外的要因で必要なことなんてあるのか。あとは、自分がなんとかするか、できないかじゃないのかね。
 
生まれて数十年、女として意識を持って十数年?今までなんとなくだけど、自分は惚れっぽい性格だと思っていた。
そして、恋愛対象に対して、加点式ではなくて、減点式なのではないかな、とも思っていた。
けれど、最近ぼんやりと実はなかなか惚れにくい質なんじゃないかしら?実は加算方式なのでは?と認識を改め始めた。
 
それなりに合コンに呼ばれたり、幹事をしたりするけれど、実際に成果が上がったことはほぼない。せいぜい飲み友達になるか、お互い新しい合コン要員が関の山だ。
合コンって、当たり前なのだけど相手を知る時間が短すぎて、良くも悪くも気になる部分のピックアップしかできない。
合コンの最中に、人生がひっくり返るような素敵なことされる率は限りなくゼロに近い(少なくとも私はほぼない)、けれど「なんだかなぁ」と内心ぼやく程度に嫌なことがあったり、失礼なことをされることはままある。
そうなると、加点って難しい。
でも、ファーストインプレッションは誰にでもあるし、身なりがそれなりに整っていて清潔感があって、無愛想じゃなきゃ悪くはならない。
だから毎回、本当に第一印象だけで「この人いいかも!」とトゥンクして、合コンが進むにつれ、たまには後日二人で会った時に、「なんか違くないか?」とガンガン減点してた。
だから私は、トキメキやすくて惚れやすい、けど減点方式だから先に進まないんだな、とずっと思っていた。
 
けれど、社内のあの人―仮にA君とする――を意識し始めてから、合コンの時はアイドル的に相手を捉えてただけで、別に好きではなかったんじゃない……?
と、思うようになった。
何故なら、スペックや条件みたいな部分で見たらA君は特段高いわけじゃなくて、普通。すごく普通。もう、めっちゃ普通。
実家も地方だし、農作業手伝いに連休使っちゃうし、人混み嫌いだっていうし、恋人にしておくと何かで特別いいことがある、という人ではないと思う。大変失礼な話だとは思うけど。
けど、一緒にいて気楽だし、実家が地方だとか、農作業してるとか、人混み嫌がる、とかいう情報があっても「じゃあ、他の人にしよう」とはならなかった。
 
つまり、そういうことなのだと思うの。
 
欠点やデメリットを打ち消せる、いいところやメリットがあって、そこを見つけられるようになって、初めて好きになれる。
好きのベースを作るのに時間が必要だったみたい。
まぁ、打ち消せてたら、すでに好きでしょ、むしろ好きだから打ち消せてるんでしょ、ていう意見もあるだろうし、その通りだと思うけど、好きになるタイミングと理由なんて、鶏と卵の関係じゃない?
どっちが先かなんて分からないし、気がついたらそうなってるものだよ、たぶん。
 
結局、最後までタイミングとハプニングと最後の一つは思い出せない。恋は、から始まるフレーズでいま頭の中にあるのは
恋は、スリル・ショック・サスペンス
だけで、絶賛コナンくんがパラパラ踊ってるわ…。